とあるホテルの一室。
ノックをしてしばらく待つとするりと開いたドアの先に四つん這いになった生き物がいた。
部屋の中がとても暗い。そして暑い。
そのホテルへは何回も出入りしたことがあるけれど、部屋をあんなに暗くして待っている子はなかなかいない。あの部屋あそこまで暗くなるんだね。
日本語らしい言葉をひとつも話していなかったから“子”として扱うのは変かもしれない。
用意されたバラ鞭で数発叩くとよく鳴いた。前頭マスクに鼻フック。コスチュームも変態そのもの。
久しぶりに「あ、私ってこんなに低い声出るんだ」という声が出てちょっと笑う。
私のあとにいらした女王様方もあの生き物を見たらきっと罵りたくなったに違いない。彼?はそんな顔をしていた。
最近聖水を与えてる時に「あとからしたくなったら嫌だから、出し切っちゃいたい…」と思うとさらに出がよくなる気がする。
秋も引き続き水分をたくさん摂っていつでも聖水が出るカラダにしておきたいと思う。“与えたい”という欲が失くなるまでは。
はじめましての子とプレイをする時にはシャワーを浴びてもらう前に少しお話をします。
はじめから“モノとして扱ってほしい” “自分はいないものだと思って女王様にそこでくつろいでほしい”などという場合にはまた話が変わってきますが…。基本的にはお話をしてからプレイへ。
でもなかには「何が好きなの?」と聞いても上手く答えられない子もいるんですね。そういう時には無理に聞き出そうとせず、プレイを進めていく過程の中でそれを汲みとります。
少しずつ心を許してくれると、持ってきたコスチュームやお道具を恥ずかしそうに見せてくれる子も。
先日初めてプレイした子も最初こそ自分のことを話すのが苦手そうでしたが、シャワーを浴びてからはこっそり持参したコスチュームを身に付けて現れたり、「使いたい」とマイお道具を出してきたりしていました。
ただただ、愛らしいなぁと。
癖(へき)ややりたいこと・してほしいことをはじめましての人に伝えるって、やっぱり恥ずかしいと思う人もいると思うんです。
そういう場合は一回に全部を伝えてくれようとしなくてもいいし、言いたいことだけ言ってくれれば大丈夫。まぁ全部を汲みとれ…ってのは無理ですから勘弁してねってかんじですけど。笑
紙なんかに書いてきてくれるのも大歓迎です。
いつだって、私は君の性癖をまるごと受け止められる人でありたい。そんな人がこの世に1人でもいるってのは心強いですから。
ここにたどり着いてくれた君のそんな存在でありたいと私は思っています。
一人、また一人と美しい女性たちがホテルのロビーへと集まる。全員SADSグループの女王様である。最後の一人が揃うと総勢8名。
「さて、行きましょうか」と向かうはホテルの一室。
「久しぶり〜」
美しい女王たちが1人の男へと笑顔で挨拶をする。
彼は◯◯◯を持ってやってくる、とても優秀な便器。1時間、目一杯女王様方から聖水や唾を頂く。どんなに女性の数が増えようと彼が途中でめげているのを見たことはない。いつだって漏斗(じょうご)を使って綺麗に飲み干す。
私はこの日、2回彼に聖水を与えたのだけど、1回目は尿意を我慢していたこともあり1分間程止めどなく与え続けた。「飲めているかな…?」なんてことを気にすることもなく(彼は本当に優秀な便器なので、そんな心配は不要)ただただ与えることに集中した。
「今何割?」と彼に聞くと「3割です」との返答が。うぅ、私たちが負けて(?)いる…。
用意してくれたよりどりみどりの飲み物を私たちは談笑しながら美味しく頂く。この人数で集団プレイを行うことは稀なので、まさに女子会のようなかんじになるのだ。彼はそれを横目に体液を頂く。これ、本当に贅沢極まりないお遊びよねぇ。
飲み物をたくさん摂取しているので、60分の終わり頃には便器が混む。最後の追い込み…
今年、あと何回かはこの便器を利用出来るだろうか?今回は少し久しぶりみたいだったから、またすぐに会いたいところ。最近馴染みの子の顔を見るとホッとするのはなぜでしょう?みんな元気でいてね。
女王たちはみな優秀な便器が大好きだ。もちろん私もその1人。
こんなにもたくさんの量の体液を一度に摂取出来るというのは立派なひとつの才に違いない。いつも私たちを楽しませてくれてありがとう。また、すぐね。


