痛めつけるのが好きというよりかは、痛みを与えた時の君の歪んだ表情を見るのが好き。
快楽に溺れぐちゃぐちゃになっていく存在はただただ愛おしい。
最近ある女王様は言っていた。
「普段はあんなにかっこよくてバリバリやってるのに、2人になると急に子犬みたいになってうつむくの。そうすると可愛くって仕方なくて、ぐちゃぐちゃにしたくなる」
私はそれを聞いて「ふふふ」と笑うことしか出来なかった。何度だって同じ気持ちになったことがあるから。
身も心もお相手に預けて、すべての自分を曝け出せる存在がいるのならばそれは素敵なことだよ。その存在に巡り合うことがもしかしたら1番難しいことなのかもしれない。
私は服を着て男は裸体で、私はソファに座りくつろぎ男は地べたへと座っている目をらんらんとさせて。
プレイへと入る前のよくあるワンシーン。私はこの時間が大好きなのだけど、「今この瞬間、第三者が見たら不思議な光景なんだろうな」と思うことがよくある。
でもいいの。これは私たちだけの秘め事だから。誰に認められなくってもいい。私たちが満たされていればそれでいい。
限られた時間の中、世界には私たちだけしかいない。
扉を開けて私の顔を見た瞬間に「今日の日を楽しみにしていました」と嬉しそうに伝えてくれたフェチ男くん。
「プレイもそうなんですけど、今日は僕のこれまでの話もしたくて…夕月さんのコラムを読んで、この方なら全て受け止めてくれるだろうと思いました」とのこと。嬉しい限りですね☺️
特に“聖水が好きだ”という彼は、まだ自分がおむつを穿いていた頃のことからひとつずつ丁寧に話してくれた。
話の中で彼が高校生になった頃、私の尿意も限界へと達し(聖水の話を聞いているのだからこちらもしたくはるのは仕方がないよねぇ)、まずは彼の顔の上にまたがり与える。嬉しそう。それから持参してきたコップへ。注がれた聖水をぐびぐびと飲む彼は幸せそうだ。飲み干されたそれに私はさらに注ぎ、彼はまたグラスを片手に話し始めた。
スプレーボトルに入れた聖水を股間を中心に吹き掛けたならば、彼はまた幸せそうな顔をする。元々は麦茶などを入れる容器なのだろう。持ち帰り用に用意されたそれにもたくさん注いだが「ここで全部飲んでいっちゃうかもしれないです」そう嬉しそうに言っていた。
フェチを持った君たちの話を聞くと元気になる。いつだって真剣に話してくれるその様子が可愛くって、つい「うんうん、それで?」と聞き返したくなるのだ。
“和やかに会話をする彼が手にする飲み物は私の聖水”
我にかえると不思議なかんじがする。けれど、目の前の君が目一杯喜んでくれるならそれでいいとも思う。
まだまだSM、そしてフェチの旅を続けていく。
この写真、“泡ヒゲじいさん”みたいで可愛いでしょ。まぁ実際は、私が一度口に含んだヨーグルトをマゾのお顔にびちゃあと吐き出したそれなんですけどね。
咀嚼プレイは昔から好きで、直接口に与えるのもいいけれど、こうやって顔中をベタベタにしてから手や足の指を使って口まで運ぶそれも大好きです。プレイをしている“過程”そのものを楽しんでいる気がします。
最近よく問い合わせがあるのが「ソフトなMなのですが大丈夫でしょうか?」というもの。
きっと乳首責めや寸止め、強制手コキなどを意味するのだろうなと思っているのだけど(合ってるかしら?)、私性感プレイも大好きですよ。お相手が私のするあれこれで気持ちよくなっていくそれを見るのは気分がいいですから。これもやっぱり“過程”を楽しんでいるんでしょうね。
出来なくてもいいです、全然。
いずれ出来るようになるかもしれないし、もしかしたらずっと出来ないままかもしれない…
でもそれすらも楽しめる何かがあったらいいな。
楽しみましょう、とにかく。
会いたいと思ってもらえたなら会いに来てくれると嬉しいです。「夕月さんのコラム、ずっと読んでました」なんて言われると少し照れちゃったりもするんですけど、「伝えてくれてありがとう」という気持ちになります。その後の原動力にもなる。
加虐もフェチも性感も、まるっと楽しめるくらいにはいつも心の余裕を持っていられる私であり続けたい。君たちにはいつも感謝していますよ。これからもよろしくお願いします💋
嗜好として“聖水浣腸”を好む子は、大量の聖水をカラダに含むために自分でベストな体勢を知り尽くしていた。
永遠とドライ逝きをする子はアナルにエネマグラを入れる際に、自分の中で準備の行程があると言っていた。
私はこういうことに真面目に向き合っている子が大好きだ。私自身もこだわりが強い方だからこそだと思う。テキトーなことなんてひとつもしたくはなくて。だからこそプレイを始める前に話をしている段階で、相手の熱意を感じると泣きそうになることがある。
みんなそれぞれSM歴があって、きっと死ぬまでその性癖は治らないのだと思う。(もちろん私も同じだよ)
その旅の途中でこうして私に辿りついてくれたことがただただ嬉しい。
ひとつずつ、丁寧に探っていこう。ひとつも焦る必要はないよ。お互いのちょうどいい、気持ちいいところを時間をかけて知っていきましょう。
相手が目の前にいるだけで、それだけでカラダが震えてしまうような、そんなSMがしたいね。
「ゆっくりおくつろぎ下さい」
大きなキャリーケースを抱えプレイに向かうとそう言ってくれるM男くんたちの顔が何人か浮かぶ。
その日の最後の枠を取ってくれて、私の好物である生ハムとビールを用意してくれる専属もいる。まずは最近あったたわいもない会話をするんだ。それがお互いにとって心地良いから。
フェチが深いがために、それを理解してもらえないのではないか?という不安。
温めてきたものを話し嘲笑されたとき、やるせない気持ちになったと話してくれた君は「でも今はこうやって夕月様にお仕えすることが出来ているのだから、それも必要な経験だったのかもしれません」と笑って言ってくれた。
たどり着いてくれたのなら大切にする。
キャンドルが揺らぐ薄暗い部屋で、額を床にこすりつけて私を待つ君との作戦会議は、その過程こそがすべて調教。今後の“ソレ”が楽しみです。
